今回は、Jw_cadの環境設定について解説していきます。
前回の記事はこちら
Jw_cadの環境設定をしよう
環境設定のしかた
環境設定をせずそのまま使っていても、さほど問題はありません。今回は建築CAD検定のために環境設定をおこないます。建築CAD検定の場合、制限時間内でいかに早く図面を完成させるかがカギとなります。というのも、満点を取る必要はありませんが、完成していないと採点すらしてもらえません。間違っていてもいいので、とにかく完成させる必要があります。
基本設定と環境設定
Jw_cadにはっ二つの設定があります。
一つ目は、基本設定です。こちらは必要に応じて、メニューから設定を変更することができます。
ただし、基本設定の内容は、新規ファイルを開くたびにリセットされてしまいます。そこで、新規ファイルを開いても、設定が変わらないようにできるのが環境設定です。
試験対策のために、いちいち基本設定で設定していたのでは、時間がかかってしまいますので、環境設定で試験用の設定をデフォルト設定にしましょう。
また、ショートカットなども、カスタマイズすることができます。ほとんど基本設定で設定することができますが、初期化されてしまうので自分に合ったショートカットも環境設定で設定してしまうのをお勧めします。
環境設定
それでは、環境設定を行なっていきます。
試験対策に最低限の環境設定になりますので、使っていく中で使いやすいように自分で変えていってもかまいません。
まず、環境設定のファイルがある場所です。
Jw_cadをダウンロードした場所にあります。設定をいじらずそのままダウンロードした場合は、Cドライブにあります。
jwwというフォルダの中にあるSample.jwfというファイルを開きます。普通に開こうとしても開くことができません。
Sample.jwfファイルの上で右クリックしてメニューを開きます。プログラムから開くを選び、メモ帳でファイルを開きます。
まず、34行目にあるENDを消去します。
ファイルから名前を付けて保存を選び、jw_win.jwfと名前を付けて保存します。jwfは拡張子ですので、ファイル名のところのSampleだけ消してjw_winと入力します。
jw_win.jwfというファイル名にすることにより、Jwcadを起動するたびに、自動でこの環境設定を読込む設定になります。この環境設定を自動で読込ませたくない場合は、任意の名前を付けて保存してください。*1
文頭に#があるところは説明文になります。
説明文からでている垂線の先にある数字などが、その機能に対する設定になります。
ですから、設定を変える場合は、文頭に#のない行に入力されている数字などを変更します。説明文があるので、それを読み込めば、さほど難しい作業ではありません。
2桁以上の数字を入力する場合は、1の位と10の位の間に矢印がくるように入力してください。
建築CAD検定に必要な環境設定は、こちらで販売しています。
購入後わからないことがあれば、3回利用できる無料メール相談を受け付けています。どうぞご利用ください。
先ほど保存したjw_win.jwfファイルの中身をすべて消し、
# test.JWF Jw_cad for Windows からENDまでを
コピーペーストするだけで、自動読込みされる建築CAD検定用環境設定の出来上がりです。
環境設定の書出し
Jwcadで設定したものを、環境設定として書出すこともできます。
先ほどのファイルからでないと変更できない部分もありますが、基本設定から設定することもできます。

上部にあるメニューバーより
[設定]→[基本設定]を開き、自分の好きなように設定します。
設定が終わった後に、
[設定]→[環境設定ファイル]→[書出し]を選択するとjwwフォルダが自動で開き、保存画面になりますので、任意の名前にして保存してください。
この状態のファイルは自動で読み込みをしてくれません。
自動で読み込みしてくれるファイルにするには「jw_win.jwf」で保存する必要があります。ただ、同じファイル名がすでにある場合は、通常使う方を「jw_win.jwf」で保存し、もう一方を任意の名前で保存ましょう。
環境設定の読込み
場合によって違う環境設定を使いたい場合は、その都度必要な環境設定を読込みます。
上記にあるメニューバーより
[設定]→[環境設定ファイル]→[読込み]を開きます。
自動でjwwフォルダが開きますので、任意のファイルを選択し、開くボタンを押せば完了です。
試験用の環境設定も、任意の名前にして、都度読み込んでも問題ありません。
おわり
以上で環境設定の解説は終了です。環境設定ひとつひとつについて知りたい人は、この本に詳細が載っていますので、確認してみてください。
*1:英数小文字で入力することをおすすめしますが日本語でも問題ありません。