よーじ通信

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建築CADの資格、建築CAD検定について解説するよ

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約4ヶ月の職業訓練を終えました。そこで私が勉強したことは建築CADについてです。この訓練は、建築CAD検定という検定の受験が必須条件です。

この記事では、建築CAD検定について解説していきます。

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建築CAD検定とは

建築CAD検定とは、一般社団法人 全国CAD連盟が実施する検定です。この他に、CADに関する資格は、CAD利用技術者試験というものがあります。こちらは、パソコンに関する知識や、製図に関する知識を問う試験となります。また建築に限らず、機械図面用の試験や、2次元だけではなく3次元にも対応しています。CADのシステムに関する知識も必要です。

一方、建築CAD検定は、CADソフトで実際に図面を書き、CADの操作技術が一定の基準を満たしているかを判断する試験となります。建築の図面作成に特化しています。CAD利用技術者試験には筆記試験がありますが、建築CAD検定には、図面作成の実技試験しかありません。

建築CAD検定は、3級、2級、準1級と三段階に分けられています。4級もあるのですが、こちらは工業高校などで建築を学ぶ高校生が対象になります。

今後、建築(土木)業界で、CADをやっていきたいと思っている人や、建築(土木)分野の学生は建築CAD検定の方が即戦力としての有用性がありますね。

検定の詳細

受験資格はありません。誰でも受験することができます。

受験方法は二つあります。

一つは、団体受験、もう一つは一般受験です。会社や学校でまとめて受験する場合を除き、個人で受験する場合は、一般受験となります。

一般受験の場合、試験は年に2回(4月・10月)実施されます。日時は、受験会場によって決まっています。試験自体は毎週日曜日に開催されているようですが、受験会場によって日程が違います。受験実施日は、申込後に発送される受験票に記載されているので、受験直前にならないとわかりません。自分で日程を選ぶことも出来ません。

試験会場は各自で選ぶことが出来ます。

使用するCADソフトは、汎用CADソフト*1であれば、何を使っても問題ありません。受験会場のパソコンを使うか、自分のパソコンを持ち込むか二つの方法を選ぶことが出来ます。

ただし、会場によっては、パソコン持ち込み必須の場所もありますので、公式サイトを確認してください。

会場のパソコンを使用する場合は、ほとんどがJwかAutoになります。

受験料は、3級と2級が各10,300円、準1級が14,400円です。併願はできません。

試験時間は、3級が二時間、2級が5時間、準1級が4時間10分です。

試験内容

3級 

与えられた4題の課題をトレースします。

問題用紙に書かれた図面と全く同じものをCADで作成するという作業です。

問題は、A4の用紙で4つの課題が出されます。全く同じ図面を4つ完成させます。

完全な建築図面ではなく、CADの基本的な操作が出来れば、クリアできるような試験内容です。

200点満点で合格ラインは140点から150点です。

 

2級

1/100の平面図から設計者の描いたラフなスケッチ(S=1/100)をもとに平面詳細図(S=1/50)を完成させます。

A3の用紙1枚とA4の用紙2枚です。1枚は試験説明と補足内容が書かれており、残りの二枚に、1・2階平面図、屋根伏図、透視図、XY断面図が書かれています。

それを読み解き、平面詳細図と南側立面図を完成させます。

ある程度建築図面が読めないと、そもそも図面を完成させる事が出来ません。とはいえ、建築の知識というよりは、三角スケールの使い方がわかり、建築CAD検定における図面の書き方がわかっていれば、そこまで専門的な知識は必要ありません。

 

準1級

建築図面のトレースになります。RC構造などの小さなホテル程度の建築物の図面を時間内に完成させる必要があります。

A4の用紙1枚で問題と補足説明、A3の用紙4枚にトレースする図面が書かれています。

実際に建築業界でこのような図面を日常的に書いている人ならば、図面的にはさほど困難なものではありません。約4時間で4枚の図面を作成する必要があるので、時間殿勝負ですね。

 

 とりあえずCADオペレーターとして、自分のCADスキルをあげたいという意味ならば、2級で十分だと思います。2級のレベルは、実務レベルで使えると言えるだけの機能を使いこなす必要があるので、とりあえず挑戦してみようと考えている人は、2級に挑戦してみてください。

 

建築CAD検定は就職に有用か?

就職のために検定をとろうと考えている場合、これがあるからといって、就職で必ずしも有利になるとは言い難いです。

この検定を持っていないからといって、就職できないというものでもありません。

また、この検定で建築図面の知識がつくかと言えば、検定における図面の書き方と、実際の建築図面の書き方には隔たりがある上、建築知識が全くなくても図面はかけることから、オペレーターが自分のCADのスキルを明示するにはわかりやすい、といった具合でしょうか。

これをきっかけに、CADを使えるようになる、という意味では利用するに値する検定です。 

 

CAD検定があれば、CADオペレーターになれるか?

CADオペレーターとは、建築に限らずありとあらゆる図面を作成する人材です。CADという図面作成ソフトを使って、図面をパソコン上で作成する人、というポジションです。

実際の設計などは設計士が担当し、あらかた設計されたものをCADソフトを使って、図面化していきます。

 

今回は建築業界に限って、詳しく解説していきます。

 

建築設計事務所におけるCADオペレーターは、建築士の資格を持った設計士が建築物の設計した図面をCADソフトでデータ化したり、大まかな図面から現場で使える詳細図面を作成するなどが主な業務です。

 

CADオペレーターは専門的な知識は必要ないと言われますが、ある程度自分が書いている線が何を意味しているのか位は理解している必要があります。

その他に、CAD化された図面の修正や、文字の修正や印刷なども行います。

建築業界はどこか職人気質のところがあるので親切丁寧に懇々と説明してくれるということはなく、図面を見てどうすべきかという判断を自分で行うくらいの事は出来てほしいと思われている節があります。つまり「図面が読める」必要があるわけです。

 

肝心の建築業界においてCADオペレーターはどのくらい需要があるかといえば、正直ほとんど需要がありません。

というのも、その昔は、図面は手書きだったので、CADが使える人は貴重な人材でしたが、今時、CADの使えない設計士は還暦を過ぎている人たちだけでしょう。そのくらい建築士にとってCADは必須スキルになっています。

人件費節約のためにも、ほとんど自分で行うか、新入社員が担当します。

 

ですが、先ほども書いたように、建築図面を一人で書けるだけの知識を持っていれば、チャンスがない訳ではありません。

 

建築業界はデフォルトでブラックなので、最近は、30代以下の若者がかなり減っています。大手ゼネコンならばそんな事もないのでしょうが、地方の小さな建築事務所というのは、社内平均年齢40代ならば、かなり若い方といえるでしょう。

 

建築業界の場合、仕事が細分化されています。地面の下は土木設計、地面の上の建物は建築設計、機械や電気は設備設計と大まかに分けても3つの業種が関わってきます。

建物だけでなく、道路や橋などの土木や農業に関する土木など、土木だけでも様々な種類の土木がありますし、鉄筋コンクリート造や鉄骨造となれば、鉄筋や鉄骨の設計図を書く業種も出てきます。もちろん、構造設計分野でもCADは必須です。

建築業界でいえば、建物の設計図だけがCADを使うわけではありません。

 

そのため、万年人手不足の建築業界ですので、少しでも未経験でもCADが使えるというだけで、就職の道が拓ける可能性はあります。

 

人手不足ですが、人が集まらない職種ということもあり図面の作成を外注に出すということが珍しくなくなっています。一時期は中国など国外に外注を出していたものの、スキルは高いが仕事が雑ということ、単価があがっている、コミュニケーションがとりづらいということから、支社を持っていない企業は国外への外注は減ってきたようです。

ですが、残念ながら地方はCADオペレーターの仕事はほぼないと思った方が良いでしょう。ちなみに新潟はほぼゼロです。

東京・神奈川辺りはどうか、というと、派遣になりますが時給相場は1700円程度で、CADオペレーターの仕事が選べる程あります。業界未経験でもCADさえ使ったことがあれば問題ない場合が多いです。

地方住みにとっては、正社員の給与よりも関東で派遣の時給の方が良いのでかなり羨ましいです。

 

CADオペレーターとして、正社員で就職という道は難しいですが、アプローチを変えていけば、仕事を見つけることができます。

 

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CADソフトはJw?Auto?

試しに、はたらこねっとで仕事を検索してみると、AutoCADが6割、2割がJwCAD、残りがDRACADなどその他のCADになります。

ということは、AutoCADを使えたら汎用性が高いですね。

ただ、AutoCADのソフトは高価で、高スペックのパソコンでないとまともに動作しません。地方の会社だと、無料で軽いJwCADの方が需要が高いというのが現状です。

もし、関東で就職を考えるのであれば、AutoCADを習得した方がいいかもしれません。

しかしながら、JwCADは比較的短時間かつ独学で習得できますが、AutoCADは作業環境を整えるのがコストがかかりますし、独学かつ短時間で習得するのは難易度が高くなります。

取っ掛かりとしてJwCADが実務レベルで使うことができれば、AutoCADも努力次第で使うことが出来るようになります。

特にAutoCADは年々進化していますので勉強し続ける必要があり、いつでも参入できるという強みはありますね。

どちらも需要があるソフトですので、無料で使えて、参考書なども多く出ているJwCADから初めてみてはいかがでしょうか。

 

 

建築CAD検定合格までに要する時間は?

さて、肝心の検定合格までに必要な時間はどのくらいかと言うと、目安として職業訓練で講習時間は100時間ほどありました。

全く建築の知識がなく、CADを触るのもはじめて、パソコンの操作もおぼつかないという人でも検定には合格しましたから、初めてCADを触る人でも、一日2時間で3ヶ月もあれば十分だと思います。

短時間でもいいので、毎日操作しましょう。CADの操作はすぐに覚えられるものですが、肝心なのは検定対策としての図面の書き方が少し厄介です。それを忘れないためにも、毎日なるべく操作することをオススメします。

 

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さいごに

建築CAD検定は、就職する際に必要な資格ではありませんが、この検定をきっかけにCADソフトが使えるようになることで、就職の幅が広がっていく検定です。

CADオペレーターという仕事は現在、需要の高い仕事ではありませんが、業界を経験し、人脈を広げて行けば、在宅で仕事を請け負うことも不可能ではありません。

また、今後はクラウドワークの一つとして出てくることも考えられます。 ライフプランとして、一つの選択肢になり得るかもしれないCADオペレーターへの道は案外簡単に拓く事が出来ますよ!

今後、建築CAD検定の攻略法も指南していきますので、一緒に検定に挑戦しましょう!

 

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*1:汎用CADとは、AutoCAD、AutoCAD LT、Jw_cad for Windows、Vector Works、DRA-CADなど、図面の自動生成機能を持たないCADソフトを指します。

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